新しい仕事、できない自分とどう向き合うか|38歳のキャリアチェンジ2ヶ月目の記録

異動から2ヶ月。「できない」が当たり前になった
今年に入って異動となり、マーケティング部門からトレーニング部門へと新しい職種に就きました。
38歳にして、まったく違う領域へのチャレンジ。環境も、人も、求められるスキルも大きく変わりました。
そして、ここで私は「できないことだらけの自分」と改めて向き合うことになりました。
これは、“無力感”を味わった自分が、そこからどう立て直そうとしているかの記録です。
異動直後に感じた“無力感”
これまでのマーケティング業務では、企画・資料作成・プレゼンまで一貫して担当してきました。
ある程度の経験値があり、「何をどう話すか」は自分なりの型ができていたと思います。
でも、新しい部署での仕事は全く違いました。
研修という場では、「受講者に合わせてその場で話を変える」「問いかけを通じて気づきを引き出す」といった双方向(2WAY)のコミュニケーションが求められます。
私はそこでつまずきました。
内容が一方的すぎる。話に濃淡がない。問いかけが浅い。
そんなフィードバックをもらいながら、自分では気づいていなかった「伝える力」の偏りに直面したのです。
「できない」と認める勇気
最初は正直、悔しかったです。
でもある時、気づきました。
“これは言い訳している場合じゃない。自分は今、本当にできていないんだ。”
そこで初めて、「できない自分」をそのまま受け止めることにしました。
これは開き直りではなく、「できないことを前提にして、どう乗り越えるか」を考える覚悟。
チャレンジには失敗がつきもの。
キャリアのどんなステージにいても、それは変わらないと実感しました。
「できるようになる」ために、やっていること
具体的に取り組んでいることは、3つあります。
1つ目:資料や過去の研修動画を徹底的に見直す
言い回し、声の抑揚、問いかけのタイミング…自分と何が違うのかを観察しています。
2つ目:ロールプレイや1on1で“練習の場”を増やす
先輩にフィードバックをもらえるよう、自分からお願いしています。
本番で失敗するよりも、練習で恥をかいた方がずっとラクですから。
3つ目:事実の整理→問題点(WHERE)→理由・原因(WHY)→対策
何が起きたのか?どこが、なぜうまくいかなかったのか?どう変えればいいか?
毎回すべてを深掘りできる時間はありませんが、振り返りを通して次のアクションを明確にしています。
キャリアの“正解”は自分で決めていい
「やりたいことに正直になる」と、うまくいかないことにも直面します。
でもそれは、悪いことではないと思うようになりました。
むしろ、「できないことをどう乗り越えるか」を考える力は、どんな仕事にも活きる。
これは一時的なつまずきではなく、今後のキャリアの糧になる感覚があります。
たとえ遠回りに見えても、挑戦の先にある景色は、必ず自分の血肉になる。
まだ“できるようになった”とは言えませんが、
“できるようになるために、今できることをやっている”
――そんな自分を、少しずつ誇れるようになってきました。
🍀異動をきっかけに、働き方や家族との時間について見直した話も別の記事で書いています。
👉 キャリアチェンジで見えた“家族との時間”|働き方の変化と父親としての選択