悔しくて涙が出るほど、本気で挑んだ日|息子が教えてくれた成長の証

はじめに
9際の息子が昨日「悔し泣き」をしました。
ただの負けず嫌い、というよりも、その涙にはもっと深い意味があるように感じたのです。
それは「本気で向き合った証」。
そして、これまで積み重ねてきた時間があるからこその涙でした。
今回は、小学生の息子が出場したシュート大会での出来事を通して、親として感じたこと、そして子どもの成長の姿について綴ってみたいと思います。
シュート大会に向けて頑張ってきたこと
息子は、地域で開催される3・4年生対象のシュート大会に出場することになりました。形式はトーナメントで、1対1で得点を競う内容です。
この大会が決まってからというもの、本人の中で「シュートにかける思い」が強くなったように感じていました。
部活の練習だけでなく、家の庭でも「あと5本だけ」と言いながらシュート練習を繰り返していて、その姿はどこか真剣で、いつもとは少し違って見えました。
「シュートだけは、誰にも負けたくない」
そんな気持ちが、言葉にしなくても伝わってくる毎日でした。
迎えた大会当日と、悔し涙のわけ
大会当日。息子は1回戦を勝ち抜き、迎えた2回戦でも落ち着いたプレーを見せてくれました。
決して調子が悪かったわけではなく、むしろ得点的には悪くない内容。ただ、対戦相手がとても強く、惜しくもここで敗退となりました。
その瞬間、本人は何も言わず、静かに会場を後にしました。
でも、外に出て少し歩いたあと、うつむきながらポロポロと涙を流しはじめたのです。
「勝ちたかった…」
「もっとやれたのに…」
その涙は、これまでの努力と想いが詰まったもの。
本気で挑んだからこそ流れる、まっすぐな悔し涙でした。
勇気を出して主催者に“直談判”
その後、会場の片隅でスタッフの方と話していた息子。
聞けば、「次も絶対に出たいです。次も開催されますか?」と、自分から主催者の方に話しかけていたそうです。
ふだんは内気な性格なのに、こんなふうに気持ちを伝えるなんて――
その一言に、親としても驚きと誇らしさを感じました。
閉会式では、主催者の方がそのやりとりを紹介し、「子どもたちの声に応えて、次回も開催します」と宣言してくれました。
息子のひと声が、大会そのものを動かした瞬間。
この日流した涙も、この出来事も、きっと忘れられない思い出になるはずです。
悔しさをどう受け止めるか|親としての声かけ
悔しさに直面した子どもに、どんな言葉をかけるか――
親としても悩む場面ですよね。
今回は、私自身が意識したことや、今後も大切にしたいと思った対応をまとめてみました。
1. 涙を否定しない
「悔しいね」「それだけ本気だったんだね」
まずはその気持ちをしっかり受け止めてあげることが大切だと感じました。
2. 結果より“過程”を言葉にする
「たくさん練習してたの、ちゃんと見てたよ」
「頑張ってきた分だけ、次につながると思うよ」
努力してきた姿を言葉にして伝えることで、子どもの中に自信が残ります。
3. リベンジの機会を一緒に考える
「次に向けて、また一緒に練習しようか」
「今度はどんなシュートを練習したい?」
次を見据える声かけが、前向きな気持ちを引き出してくれます。
4. 自分も“悔しい”を共有する
「お父さんも悔しかった。でも、最後まであきらめずに頑張ってたの、ほんとにすごかったよ」
親も同じ気持ちだったと伝えることで、子どもは孤独を感じずにすみます。
終わりに:悔しさは、成長の種になる
本気で挑んだからこそ、涙が出た。
その姿を見て、親である私も胸が熱くなりました。
勝ち負けよりも、「本気で挑んだ経験」が子どもを一回り成長させてくれる。
そして、悔しさを感じたぶんだけ、次に進む力が湧いてくる。
そんなふうに思えた一日でした。
これからも、「悔しさ」を恐れず、本気で挑んでいけるように。
私たち親も、そっと支え続けていきたいと思います。
「悔しさをバネにして、次こそは」と前を向いた息子の姿に、私自身も力をもらいました。
バスケを通じて“続けること”の大切さを実感したエピソードも、あわせてご紹介します。